前回の記事では、DAppsは分散型アプリケーションで、運営主体が無くてもサービスが回ることをご説明しました。

今回は、イーサリアム上で動くDAppsの強みと難点を考えてみます。

強み

DAppsには、既存の中央集権型アプリにはない強みがあります。

運営主体がいなくてもサービスが回る

これは言わずもがな、最大の強みでしょう。

GoogleやAmazonなどの巨大IT企業の手のひらで生きている感が強い昨今ですが、DAppsが広まってくると世界が大きく変わるかもしれません。

サービスの透明性が極めて高くでき、セキュリティも強固

DAppsの定義には「オープンソースであること」も含まれるようです。

DAppsでは、データや処理をスマートコントラクトとしてデプロイします。

スマートコントラクト内の処理は書き換え不可ですので、ソースが公開されていてもデータ改ざん等の不正を防止することが出来ます。

仮想通貨ベースの決済を容易に導入できる

プラットフォームとなる仮想通貨が、メソッド1つ叩くだけで安全に取引可能です。

取引手数料が非常に少なく、少額のやり取りがしやすいのも大きなメリットですね。

難点

イーサリアムを使ったDAppsは、現時点ではかなりの難点(独特のクセ)がありますので、開発・運用には注意が必要です。

スマートコントラクトの実行に手数料がかかる

スマートコントラクトの実行には、手数料(Gas)として少額の仮想通貨を消費します。

手数料は基本的にユーザの負担となります。

改修やバグ修正が難しい

スマートコントラクトの内容を変更出来ちゃうとDAppsが成り立たなくなりますので、デプロイ後は内容の変更は不可能です。

ただ、これは開発者泣かせでもあります。(バグがあっても簡単には直せないので・・・)

対策として、1つの処理でも「処理呼び出しゲートウェイ」「処理」「データ」それぞれバラバラで設計すれば、デプロイ後であっても「処理」のスマートコントラクトのみ切り替えられる設計には出来るようです。

ただし、スマートコントラクトが多く複雑になるため、実装コストと実行手数料が増えてしまうのが悩ましいところです。

処理に時間がかかる

イーサリアムは、毎秒捌けるスマートコントラクトの数が非常に少ないです。(1秒間で数件程度という情報もあるようです)

このため、ユーザ数の多いDAppsが出てくると処理が詰まったり、実行手数料が高騰することがあります。

これはDAppsを作る上で大きな問題になるため、さまざまな対策が考案・実施されています。

最近では、雑多なスマートコントラクトを本家イーサリアムのブロックチェーンとは別の「サイドチェーン」上で実行する「Loom Network」というプロジェクトも登場しています。(UnityのSDKもあるみたいですね)

まとめ

書き出してみると強みも弱みもそれぞれ強烈で、管理者不在の画期的なアプリは作れるものの、制限が多く複雑なアプリは作りづらいようです。

登場してからまだ日が浅いので、仕方ないところでしょうね・・・。

ただ、不便な点は随時改善されていますので、DAppsは今後どんどん広まっていくと考えて良いかと思います。

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